Archive for 2014年10月19日

脳科学からの学び

10月19日(日) 東海北陸小学校長会が、16日(木)~17日(金)の2日間に渡って開催されていました。開催県として、県内小学校長が全員参加しました。2日目の講演会で多くの学びがあったので、その一端を紹介させていただきます。

講師は、富山市出身の林成之氏( 日本大学大学院 総合科学研究科 名誉教授)で、「成長する学童の脳が求めている育脳の脳科学 ~教育の難問を脳科学が答える~」という演題でした。

水泳の北島康介選手や女子サッカーのなでしこジャパン等のメンタル指導にもかかわり、オリンピックで成果を出すことに貢献された方です。元は救急医で、危篤患者に対する救命療法である脳低温療法を開発されたことでも有名です。

「しまった!」「できない!」と一旦思ってしまうと、脳は次々と「できない」という判断を下すそうです。例えば、大学受験で大勢の受験生の姿を見た瞬間に「こんなにたくさん受験しているのなら、自分は無理だ」と思うのではなく、「自分の周りに合格する人が5人集まっている」と思うだけで、脳の血流が変わるそうです。水泳でゴール手前10m付近で、「もうすぐゴールだ」と思った瞬間に脳の血流がストップするそうです。当然タイムは落ちます。

できない子を優等生にするためには、「成功体験」が大切であるとも話しておられました。そのためには、①簡単な問題をたくさん解く、②「だいたいできた」ことを認めない、③「後で」はなし、④間違いを目の前で直す、⑤できるまでやり抜くことが大切だそうです。こうした体験が、脳のスイッチをオンにするようです。5分しか勉強しなかった子が、進んで3時間勉強する子に変わった例も紹介してくださいました。

本校の今年度の重点目標は「『やればできる』と実感する子供の育成」です。まさに、子供たちにいかに成功体験をさせるかを目指しているものです。脳科学の視点から、大きなヒントをいただきました。

さて、話は変わりますが、今朝5時半過ぎに近所を歩いていますと、朝日に照らされた稜線が何とも言えない美しさでした。こういう美しいものを目にすることも脳にいいのだろうなとふと思いました。早起きは三文の徳です。

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